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2025年版 干支にまつわる相場格言 | 辰巳天井とは?
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2025年版 干支にまつわる相場格言 | 辰巳天井とは?

SUMMARY

株式市場には、古くから干支にまつわる相場格言があるのをご存じですか?「辰巳天井」などの干支に関連した相場格言は、日本の株式市場で長年にわたり語り継がれてきました。本記事では、今年の干支である巳年の相場格言を中心にご紹介します。

干支の相場格言とは

「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁盛、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる」

この相場格言は、十二支(子、丑、寅…)ごとにその年の相場の特徴を言い表したものです。これは、過去の相場動向に基づいた経験則から生まれたものであり、農耕や自然現象の周期に関連付けられる干支の考え方を金融市場に応用したものとされています。例えば、「辰年と巳年は天井をつける」といった格言は、これらの年に相場がピークを迎えやすいとされることを意味します。

※相場格言は、絶対的な予測ではありません。
以下に、各干支の相場格言とその特徴をまとめました。
干支 相場格言 意味
辰年 天井 相場がピークに達し、その後調整局面に入ることが多い
巳年 天井 辰年と同様にピークを迎える年
午年 尻下がり 相場が下降トレンドに入りやすい
未年 辛抱 辛抱強く耐える必要がある停滞や低迷の年
申年 騒ぐ 市場が不安定になり、値動きが激しくなる
酉年 騒ぐ 申年と同様に値動きが大きくなる
戌年 笑い 市場が好調で投資家にとって良い年
亥年 固まる 相場が安定し、大きな変動が少ない
子年 繁盛 活気があり、相場が堅調に推移することが多い
丑年 つまずき 慎重さが求められる停滞や調整が起こりやすい年
寅年 千里を走る 相場が急騰や急落し、大きく動く可能性が高い
卯年 跳ねる 上昇トレンドが形成されやすい年

干支別の平均騰落率と勝率

以下は、1949年から2023年までの日経平均株価のデータを基に、干支別の平均年間騰落率をまとめたものです。
平均年間騰落率が最も大きいのが2024年の干支である「辰年」のプラス28.0%、次いで「子年」のプラス22.5%、卯年のプラス18.0%と続きます。

過去の巳年の相場

それでは2025年の干支である「巳年」の相場を見てみましょう。
 
巳年の前年末の終値 巳年の年末の終値 騰落率 主な出来事
2013年 10,395.18円 16,291.31円 +56.7%
  • 日銀の異次元金融緩和スタート
  • 2020年夏季五輪の東京開催決定
2001年 13,785.69円 10,542.62円 -23.5%
  • 米同時多発テロ
  • ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)開業
1989年 30,159.00円 38,915.87円 +29.0%
  • 日経平均株価が大納会で当時の最高値を記録
  • 昭和天皇崩御
1977年 4,990.85円 4,865.60円 -2.5%
  • 日本初の静止気象衛星「ひまわり」の打ち上げ
  • 王貞治選手が世界新記録となる通算756号本塁打を達成
1965年 1,216.55円 1,417.83円 +16.5%
  • 戦後はじめて赤字国債の発行が閣議決定される
1953年 362.64円 377.95円 +4.2%
  • 吉田茂首相の内閣不信任案が可決され衆議院解散(バカヤロー解散)

1950年以降、巳年は6回(1953年、1965年、1977年、1989年、2001年、2013年)ありました。過去6回の巳年の勝敗は4勝2敗(年間騰落率プラスの年が4回、マイナスの年が2回)となっています。また、平均年間騰落率はプラス13.4%です。

「辰巳天井」という言葉には「天井」が含まれるため、ネガティブな印象を持たれるかもしれませんが、過去の相場は下げ一辺倒だったわけではないと言えます。

株式投資をするうえで重要なことは、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を利用して冷静に考えることですが、相場格言を覚えたり、それについて考えたりするのも株式投資の楽しみの一つです。

2025年の株式市場が良い年であることを期待しつつ、世界の経済動向や情勢に目を向けることが大切だと思います。

みずほ証券からの
ひとこと

格言はあくまで過去の経験に基づくものであり、絶対的な指標とするのではありませんが、参考としてご紹介しました。実際に投資を検討する際は、各社が発信している相場見通しなども参考にしながら、計画を練ってみてください。


金融商品取引法に係る重要事項

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