ETFとは?仕組みや魅力、リスクを解説
知る・気づく

ETFとは?仕組みや魅力、リスクを解説

SUMMARY

ETFは、金融商品取引所に上場している投資信託です。一般に、さまざまな指数等への連動をめざして運用され、市場で取引されます。この記事では、ETFの仕組みや魅力、リスクについて説明します。

ETFとは

ETFとは何か?

ETF(上場投資信託, Exchange Traded Funds)は、金融商品取引所に上場している投資信託です。ETFは投資信託の一種ですが、一般的な投資信託とは違い取引所に上場しているため、個別の株式と同じように取引所で売買することができるのが最大の特徴です。

ETFの仕組み

ETFは、特定の指数やセクター(業種やテーマで分類したグループ)への連動をめざして運用される投資信託です。対象となる指数・セクターには、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの国内株式指数だけでなく、S&P500などの海外株式指数や原油・金などのコモディティ(商品)、特定の業種など、その対象はさまざまです。株式指数などに連動するETFであれば、一つのETFを購入することで分散投資ができます。

■株式・ETF・一般の投資信託の違いのイメージ

ETFの歴史と背景

ETFは1990年代初頭にカナダで初めて登場し、1993年にアメリカで「SPDR(スパイダー) S&P 500 ETF」が上場してから急速に普及しました。投資家が低コストで分散投資を求めていたことが背景にあり、ETFは、その透明性と取引のしやすさから人気を博しました。また、インターネットの普及によって、投資家がリアルタイムで情報を入手しやすくなったことも追い風になりました。

ETFの魅力

個別株式への投資と比べ、少額から始めやすい

一般的に、個別株式の投資では、数万〜数十万円の資金が必要ですが、ETFは、数千〜数万円程度で購入できるため、少額から投資を始められます。

手軽に分散投資ができる

個別株式などへの投資とは異なり、ETFの多くは分散投資の効果が高い投資商品です。例えば、日経平均株価に連動するETFを購入すると、日経平均株価に採用された225銘柄を同じ比率で保有するのと同じような分散効果が期待できます。

ETFの種類は多岐にわたり、国内株式だけでなく、外国株式やREIT、金などのコモディティ、特定の業種などに投資するものがあります。異なる地域や資産を対象とした複数のETFを組み合わせることで、国際分散投資が実現し、リスク分散効果が一層高まるでしょう。

一般的な投資信託と比べ、コストが低い

一般的に、ETFの信託報酬は0.1%~1.0%程度と通常の投資信託より低く設定されているため、長期投資に適しているといわれています。また、売買にかかるコスト(売買手数料)も、個別株式と同じ扱いのため、一般的な投資信託の購入時手数料と比べ、低い傾向にあります。

ETFの主なリスク

価格変動リスク

ETFに組み入れられている株式や債券などの価格は日々変動するため、それに応じてETFの基準価額や取引価格も変動します。ETFが対象とする資産によってリスクの大きさが異なるため、自身のリスク許容度も踏まえて、銘柄を選定するとよいでしょう。

また、ETFの価格は市場の需給等(注文状況)を反映して上下するため、基準価額と売買時の価格が異なることや、基準価額と対象指標の動きがかい離することもあります。

流動性リスク

投資したETFの取引量が少なく流動性が十分でない場合は、希望する価格で取引できないことがあります。ETF投資を行う際には、比較的取引量が多く流動性の高いETFを選ぶなど、流動性リスクを考慮することが大切です。

その他のリスク

その他のリスクとして、上場廃止となるリスクや、市場の急変時等に基準価額が対象指標の値動きとかい離するリスク、外貨建て資産で運用するETFでは為替変動リスクなどがあります。

みずほ証券からの
ひとこと

NISAを活用すれば、ETFから生じた利益や分配金は非課税となるためオススメです。(一般に、NISAでは「成長投資枠」を利用して購入します。)

ETFは、少額から投資できて手軽に分散投資が可能で、一般的な投資信託と比べ低コストであるため、長期的な資産形成に適しています。複数のETF(国内ETFと国外ETFなど)を組み合わせることで、分散効果をより高めることも期待できます。リスクを踏まえて、投資対象の一つとして検討してみてください。


金融商品取引法に係る重要事項

合わせて読む


あなたに寄り添い、一緒に前へ

投資の世界をもっと知りたい、深掘りしたい。
進み続ける、あなたとともに。