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基礎からわかる!テクニカル分析入門④ トレンドラインで知る!買いサイン・売りサイン(1)
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基礎からわかる!テクニカル分析入門④ トレンドラインで知る!買いサイン・売りサイン(1)

SUMMARY

“The trend is your friend.”
これは、米国の相場格言の一つです。trendを日本語に直訳すると、「傾向」「趨勢」「流行」という意味になります。この格言は、投資において、トレンドに逆らわず、その流れに乗ることが重要ということを意味しています。

マーケットに明らかなトレンドが確認できるときは、“順張り”すなわちトレンドをフォローすることが重要です。ただし、目先の短期トレンドを追うのではなく、中長期のトレンドに追随することがポイントです。中長期トレンドを見極めることが投資成果の向上につながるでしょう。

今回は、株価トレンドの長さと種類について説明します。

トレンドの長さはどのくらい?ダウ理論とは

一度生まれたトレンドはどのくらい続くのでしょうか。

有名な経済新聞である「ウォールストリート・ジャーナル」を創刊したチャールズ・ダウが提唱したダウ理論では、トレンドの長さは3つに分類されます。

1. 【長期トレンド】…1年~数年間
「メイントレンド」と呼ばれ、“20%以上の値幅の変動”を伴うことも条件の一つ。

2.【中期トレンド】…3週間~数ヵ月
「訂正トレンド」と呼ばれ、長期トレンド中の調整局面(上昇幅の1/3押しの調整や、下落幅の1/3戻しのリバウンドなど)のことを指します。

3. 【短期トレンド】…数日間
「マイナートレンド」と呼ばれ、市場にはあまり大きな影響はないものの、市場参加者の注目が高いため、投資家のセンチメントには影響を及ぼします。

トレンドの方向

トレンドの方向は、「上昇」「横ばい」「下降」の3つに分かれます。

パフォーマンスを向上させるには、それぞれの局面にあった売り買いの方針をとることが重要です。

上昇トレンドや下降トレンドが明確に表れる局面は少ないですが、いったんトレンドが発生すると、そのトレンドが向かう方向に値幅を伴いつつ進むため“順張り”(トレンドに沿って売買すること)が有効です。

一方、振れ幅が小さくトレンドがない、トレンドレス状態=横ばい局面が相場の大半を占めます。横ばいのボックス相場では、「RSI」や「ストキャスティクス」などの逆張り指標であるオシレーター系指標が有効です。オシレーターは「振幅」という意味で、その銘柄が買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを教えてくれます。

株価が行ったり来たりするボックス相場で短期のオシレーター系指標を用いると、売買シグナルが数多く発生するため、売買機会は多くなります。しかし、1回当たりの売買による利益は比較的小さいため、勝率が高くても利益がなかなか伸びない局面と言えます。

トレンドを学ぶ意味はズバリ、「みんなが気にするから」

さて、株価にはトレンドがあることがわかりました。

ダウ理論などテクニカルの基礎となるような考え方をはじめ、これから紹介していくテクニカル指標を学ぶ大きな意味は、市場参加者の中で、このトレンドや指標を使って売買する人がたくさんいるからです。市場参加者が作るトレンドと“友達”になりたいのなら、どんな性格の友達なのか知ることから始めるべきでしょう。

基本的な知識があるだけでも、チャートの見え方は変わってきます。「“勘”に頼ったトレード」から抜け出して、相場の流れや市場心理を読みながら売買できるようにしましょう。
中村 克彦

中村 克彦みずほ証券マーケットストラテジスト

日本テクニカルアナリスト協会(NTAA)副理事長
国際テクニカルアナリスト連盟(MFTA)検定テクニカルアナリスト


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