株価の動きには大きく分けて「トレンド相場」と「ボックス相場」の二つのパターンがあり、それぞれの相場で順張りと逆張りを使い分けるのが有効です。
トレンド相場では順張りが有効
トレンド相場とは、株価が一定期間にわたって上昇または下落を続ける相場のことです。このような相場では、一般的に、株価の動きの方向性(トレンド)に沿って取引を行う
順張りが有効とされています。
トレンド相場における順張りでは、「移動平均線」や「MACD」などのトレンド系テクニカル指標が活用されます。
順張りで活用するテクニカル指標
● 移動平均線:
ある一定期間の終値の平均をつないでグラフ化したもので、右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンドというように株価の流れやトレンドの方向性を判断するもの
● MACD:
短期と長期の移動平均線の動きを比較することで、トレンドの方向性や売買のタイミングを判断するもの
ボックス相場では逆張りが有効
ボックス相場とは、株価が一定の価格帯の中で上下を繰り返す相場のことです。このような相場では、一般的に、株価の反転を予測して取引を行う
逆張りが有効とされています。
ボックス相場における逆張りでは、「RSI」や「ストキャスティクス」、「騰落レシオ」など、株価の売られすぎ・買われすぎを判断するオシレーター系テクニカル指標を活用することが有効です。
逆張りで活用するテクニカル指標
● RSI(相対力指数):
相場の過熱感を表したもので、0%~100%の間で推移し、RSIの数値が大きいほど、上昇分の値幅が大きく相場が強いと判断し、反対に数値が0%に近いほど相場は弱いと判断するもの
● ストキャスティクス:
一定期間の高値と安値の値幅に対して、現在の株価がどのくらいの位置にいるのかを数値化したもので、80%~100%で「買われすぎ」、0%~20%で「売られすぎ」と「売りサイン」と「買いサイン」を判断するもの
● 騰落レシオ:
値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って算出したもので、120%を超えると「買われすぎ」、70%を下回ると「売られすぎ」と市場の強弱や過熱感などを判断するもの
関連リンク
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